前置詞と副詞の違いとは?

こんにちは、イングリッシュゲートです。

本日は我々にとって熟語あるいはイディオムをとても分かりに
くくしているものが、動詞とくっつく前置詞や副詞についてです。

ここを理解していると更にイメージしやすくなります。

英語には前置詞と全く同じ形をしているのに
副詞という働きを
しているものがあります。

ちなみに前置詞とは名詞の前に置かれ、
前から流れてきた英文の位置関係を示す為に役立ちます。

副詞というものは動詞や形容詞、
あるいは同じ副詞をもっと豊かに表現する為のものです
(要するに名詞以外を豊かに表現する品詞です)。

これ程違う働きなのに形あるいは音は
全く一緒のケースがあります。

なぜこんなことが起きるのでしょうか?

これを明快に説明されているのが刀祢雅彦さんの
「前置詞がわかれば英語がわかる」という本にあります。

興味のある方はとても参考になる本ですのでおススメします。

ここでは刀祢さんの本に書いている事を
中心にお伝えしていきます。

刀祢さんの解説によれば、
例えば、onというものは前置詞としても
副詞としても存在しています。

He put the hat on his head.

という文章があります。

ここで出てくるonは前置詞と呼ばれるものです。
要するに彼が帽子をどこかへ置いたわけです。

その置いた位置関係が頭の上という事で
on his headで示されています。

しかし、帽子をon his headに置く、
つまり頭にかぶるというのは当たり前の事なので
省略しても良いのでは?という考えが英語に生まれて、

He put the hat on.
という形になりました。

onの後ろに来ていたhis headがなくなったので
前置詞として見るのは厳しいと考えた学者達は
このonを副詞と呼ぶようになったそうです。

これが逆に我々を迷宮の中に入れてしまったとも考えられますが、
基本的には前置詞・副詞という呼び方の違いはあっても
同じであるという事です。

ですからこのようなケースの副詞と呼ばれるものは、
前置詞の後に本来来る
はずの名詞が省略されたもの

あると考えれば理解はできます。

本来前置詞としての働きであるコアを理解していれば、
後は動詞のコアと繋げて想像力を働かせれば、
不毛な日本語訳
に頼る事は軽減されるはずです。

書籍にも出ていますがput offで見てみますと、
これには「~を延期する」「~をおろす」「~を不快にさせる」
と全く別の意味が同じput offなのに存在します。

これもこのような日本語意訳は頭から外して感じてみると、
元々off自体に離れるというコアがあります。

putのコアは置くです。

I will put you off at the station.
(駅でおろすよ)

この場合にIはyouを置くわけです。
そしてoffさせるわけです。

この時、offの後に何が省略されているのか
考えると分かりやすいです。

ここでは車と仮定したら

I will put you off my car at the station.

となり、「あなたを車から離して駅に置く」
という所から駅でおろすという解釈になるわけです。

ですから別に日本語訳でおろすという意味を
覚えている必要はなく、車から離して駅に置くという
イメージで捉えられる方が余程有益です。

また次のようなケースだとどのように感じるでしょうか?

We put off the meeting until next Monday.
(我々は会議を来週月曜日に延期した)

offの後にはscheduleが省略されていると考えて、
もう少し分かりやすく並べ替えると、

We put the meeting off our schedule until next Monday.

となり、我々はまず会議を置いた(put)わけです。
それは自分達のスケジュールから離れた(off)所だという事です。

そしてこのケースでは「~延期する」という
ニュアンスへ変わるわけです。

それでは例えば、

May I come in? (入ってもいいですか?)

という良く聞く疑問文には何が
省略されているでしょうか?

完全な正解はありませんが、

May I come in the room?

とか

May I come in your office?

などが来て、the roomやyour officeが
ない場合は副詞のinとして、それらの名詞がある場合は
前置詞として考えられます。

続いて、get overで見てみます。

get overには「~を克服する」または
「~を相手に分からせる」などと言った
日本語意訳が存在します。

1:She got over the shock.
(彼女はそのショックを克服した)

2:He wanted to get over his idea.
(彼は自分の考えを伝えたかった)

この場合、あえて分けると1番目の文章で
使われているoverは前置詞で、2番目に使われている
overは副詞となります。

よって、1番目の文章はShe got the shock over.
という語順には出来ません。

しかし2番目の文章はHe wanted to get his idea over.
という語順に出来ます。

ちなみに副詞というものは文章の中で色々な所に
入れる性質を持って
いますが、このような前置詞と
似ている副詞は動詞と直ぐにくっつけたり、
離したりすることが可能です。

ここで考えたいのが、overのコアです。

overのコアは「越える」です。目の前に水たまりがあり、
それを飛び越えるようなイメージの時に使われます。

ですから1番目のoverはgotの後に力が及ぶような名詞が来て
いないので、型のルールで考えると単なる動作パターン(SV)となり、
彼女自身がthe shockというものを飛び越えた(その状態を得たgot)というイメージです。

一方で2番目のoverはget his ideaと並べ替えられるのでgetの
パワーがhis ideaに及んでいます。まずはhis ideaを得ている

状態です。

それをover飛び越えさせるという所から考えを伝えるという
イメージが起こります。

ここではHe wanted to get his idea over to his audience.という
to his audience的な(絶対の正解ではありません)ものが省略
されていると考えれば分かりやすいと思います。

自分の考えを飛び越えさせた先はどこなのか?
という事をto his audienceというtoによって
指し示してあげるという事です。

ではoutとinではどうでしょうか?

The teacher handed out the exams.
(先生がテストを配った)

The students handed in their essays.
(生徒達はエッセーを提出した)

この場合はoutには外に向かって広がるイメージ、
inは逆に内側に集まるというイメージがあるので
このような訳になります。

これもoutには元々外に出ると言うコア、inには内側、
中にすっぽり収まるというコアからイメージが創り出されます。

それではonとoffではどうでしょうか?

onには基本的に接触しているコアがあります。
それが継続的な副詞としての意味合いにつながります。

例えば、

He ran.
(彼は走った)

He ran on.
(彼は走り続けた)

この場合、彼はrunという行為に接触(on)
しているという所から走り続けているという
継続的な意味合いで使われます。

そして・・・

He ran on and on.
(彼はどんどん走り続けた)

こうなると、runという行為が接触(on)
している状態をandで繰り返しているので更に走り
続けた解釈が出て来ます。

更に・・・

He ran on and off.
(彼は走ったり休んだりした)

この場合はoff自体に離れるというコアがありますので、
runという行為が接触して(on)継続したり離れて(off)
休んだりしたという解釈になります。

最後にupとdownについても述べられていますが、
これも基本的にコアを理解してイメージを創り出して
行けば問題ありません。

例えば、

I wrote down his phone number in my datebook.
(私は彼の電話番号を手帳にメモした)

I looked up the word in his dictionary.
(私はその言葉を彼の辞書で調べた)

ここでwrite downはメモしたという意訳が当てられていますが、
downのコアは下へです。

ですからwriteという書く行為が下に向かっているので
メモしたという意訳が当てられます。

一方look upは調べるという意訳が
当てられていますが、upのコアは上へです。

ストレートに考えればlook upですから見て上がる、
見上げるという事になりますが
(このままの意味で使われるシーンも当然あります)、
そこからイメージを働かせて調べるという理解に発展します。

このように、前置詞と副詞というものは全く形が同じで混同
しやすいですが、動詞のコアからイメージを働かせるあるいは
前置詞のコアからイメージを働かせるという意識を持っていれば
熟語やイディオムの不毛な暗記からは解放されます。

 

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