今回は助動詞の感じ方、捉え方について解説します。
先に結論から伝えると・・・
助動詞は動詞の前に挿入される単語でその動詞に
「主観を込める」役割を果たします。
つまり助動詞を使う事で動詞自体の意味は変化しませんが、
意識が変わります。
それでは主要な助動詞を解説していきましょう。
will
文章の時制は動詞の活用できまります。
動詞が現在なら現在時制(距離が近い)、
過去なら過去時制(距離が遠い)です。助動詞が使われている場合は助動詞の形を見て時制を判断します。
そしてwillは助動詞の現在形ですので、
良く未来形と勘違いされますが、これは現在形です。willはあくまでも未来について語る事のできる現在時制です。
ちなみにis going toも未来として扱われますが現在です。
なぜならis (説明パターン=SVC(S=C))だからです。
beな状態でgoingでtoですので、今まさにtoの方へ
向かっている状態である事が分かります。そしてwillは話し手の強い思い込み・意志です。
どんなに晴れていても話し手がそうおもいこんでいるなら・・・
It will rain this afternoon.と言えます。しかし本当に雨が降りそうなら、
It is going to rain this afternoon.と言います。
can
canは出来るあるいはもう少し厳密に言うと
「やろうと思えばできる」です。ですから日本語のできるとは少しニュアンスが違います。
I can do it.なら「それをやろうと思えばできる」というニュアンスです。一方でI do it.なら「それをやるよ」という
ニュアンスになります。I do it.の方が力強いですね。
そしてbe able toという助動詞ではありませんが、
canと同義語として良く使われる言い回しがあります。これもbe going toと同様にbe ですので
「能力がある状態(説明パターン)」がto以下で指し示されているだけです。He is able to do it. 彼は能力がある状態⇒(to)それをやる
非常に客観的に能力がある状態を話し手が説明しているのが
be able toとなります。一方でcanは話し手の主観を込めているので
「できる」「可能」という意味はあくまでも話し手の主観というイメージです。
must
mustは強い圧力を受けたプレッシャーのニュアンスがあります。
I must do it.なら、何となくやろうかな・・・ではなく、
やらねば!という強い圧力、プレッシャーを感じさせます。mustに似た表現でhave to doという英語表現があります。
have toは助動詞ではありませんが、「~しなければならない」という
日本語訳が用いられますが、単純にhaveとtoが繋がっているだけです。haveですから何かを持っている訳で、それがtoという⇒(矢印)
によって続く動詞の方へ示されてニュアンスとしては
to doリストを持っているという感覚です。I have to do my homework. 私は持っている、⇒(to)宿題をするリストを
というニュアンスです。
ここでmustとの比較ですが、mustは話し手の圧力強制・命令が
ありますが、have toはto doリストを持っているというだけで、
客観的な必要性という違いがあります。
may
mayは一言で言えば、「許可」です。誰かに「してもいいよ」
という許可をもらっている感じです。You may drive my car.だったら話し手が上から目線で
私の車を運転してもいいよ。というニュアンスです。mayの過去形であるmightはそのニュアンスに距離を空けて(過去形)
より丁寧に相手にmayのコアを示したい時に使われます。
should
shouldは元々shallの過去形ですが、そのニュアンスはもやはなく、
一つの独立した助動詞として扱われます。shouldは前述したmustのとても弱いバージョンです。
日本語では「~すべき」などと訳されるので強さを感じますが、
そんな圧力はほとんどありません。You should do it. やった方がいいよ!ぐらいなニュアンスです。
日本人は「すべき」というイメージが強すぎるので、
shouldを使うと失礼にあたるという感覚を持っていますが
そんなに強いイメージはありません。