英語の時制を分かりやすく理解する方法

今回は英語の時制に関するお話です。

英語の時制というのは時間の過去や現在、未来という認識を持たれる
ケースは多いですが、基本的には話し手の距離感です。

そしてその距離感を判断するのは動詞の形です。

距離を近く感じるものは現在形で表し、距離が遠くに感じるものは
過去形で表すイメージです。

<現在形>

近くに感じる、距離ゼロの感覚、いつでも近くにある感じ。
同じ空間を共有している感じ。

I go to school.

学校に行くという事の距離が近く感じていつも習慣的に
行っているイメージがある。

<過去形>

遠くのものを眺める感じ、ぼんやりと遠くに見える感じ。
自分のいる空間から断絶している感じ。

She lived in Tokyo.

東京に住んでいたな~遠くを眺める感じで距離も遠く感じている。

更に時制は話し手の主観に大きく左右されます(これ大事)。

話し手が近い距離を感じているならその出来事が過去であっても
現在形を使って話しますし、遠い距離を感じているなら
その出来事が現在であっても過去形を使って表現します。

例えばサッカーの解説などで・・・
He scores! (点を取ったのは過去ですが、距離の近さを感じて現在形)

例えば夫婦喧嘩などで・・・
She told me last night and says “Get out of my sight!”
(目の前から消えろと言ったのは過去ですが、興奮のあまり
距離の近さを感じてsays “Get out of my sight”と現在形)

Would you open the window?
現在であってもあえて過去を使って距離を遠くにして丁寧さを出しています。

How many tickets did you want?
良く映画館のチケット売り場で言われますが、あえてdidという
過去形にすることで距離を置いてずうずうしく聞くような
印象を与えないでいます。

If I have 100 dollars・・・
話し手が現実的な距離の近さ
を感じて(100ドルなので)haveを使います。

If I had 1billion dollars・・・
話し手が現実的な距離の遠さ
を感じて(10億ドルなので)hadを使います。

これは仮定法などと呼ばれますが、ありそうな仮定なら現在形で
(距離が近いので)、あり得ない仮定なら過去形(距離が遠いので)を使います。

ですから当然、上の2番目の1billion dollarsが話し手にとってあり得そうで
距離が近く感じるならIf I have 1bilion dollars・・・となるわけです。

こちらの有名な文章は、
If I were a bird, I would fly to you.

鳥になるなんてあり得ないので、wereを使い、よってflyする事も
距離を遠く(非現実的)感じるのでwouldが使われています。

Ifが使われる場合は単純に動作だけでなく、何らかの主観が入り込む
為にwillcanなどの助動詞と呼ばれるものが使われます。

そしてその主観に距離を置く為に上のケースではwouldを使っています。
丁寧だから、仮定法だから過去形を使うという意識ではなく、
単純に距離を遠く感じるから過去形を使うという事です。

あまり仮定法という言葉を考えずに、ただ単純に時制の距離感で理解して下さい。

それでは過去の事であり得ない状態を表すにはどうしたら良いでしょうか?
日本語でも「あの時、もっと勉強していれば、試験に合格したのにな・・・」
なんて言う場合です。

現実であり得ない事は現在との距離を置く為に「過去形」を使いました。

過去であり得ない事は過去との距離を置く為に「過去完了形」という
ものを使います。

「過去完了形」とはhad+過去分詞という形です。

I wish I had studied harder.
この時had studiedというのが過去完了形と呼ばれるものです。

過去にあり得ない事を言いたい場合はある過去の時点よりも更に
距離を置く「had+過去分詞」という形が使われます。

それでは先ほどの文章でifを使って現実であり得ない事
を言う場合は

If I were a bird, I would fly to you.

という形でした。

これがifを使って過去にあり得ない事を言う場合は
If I had studied harder, I would have passed the exam.
(あの時もっと勉強してたらな・・・その時の試験に受かったんだけどな・・・)

I would have passedという言い回しがされていますが、
これは先ほども少し触れましたが、要するにhave passedで受かった
という完了した状態を持つという事にwillという意志を表す
助動詞を過去にして距離を置いているわけです。

つまり・・・

I have passed the exam.という過去に試験に受かったという
状態を持っている。これに距離を置いてその事実ではない事を言いたい為
に主観を込めてwillと言いたい所をwouldと控えめに表現しています。

更にIfを使うととても便利なのが、過去であり得ない事実と現在
であり得ない事実を同時に伝える事ができます。

I I had studied harder, I would be more successful now.
(もしもっと勉強していたらな・・・(過去であり得ない事実)、
今頃もっと成功しているのにな・・・(現在であり得ない事実))

これはifの中で過去であり得ない事実を言う為に過去よりも
距離を置く事のできるhad studiedを使って、その後の文章では
現在であり得ない事実を言う為に現在より距離を置く事のできる
would(過去形)を使っています。

現在と距離を置いて伝える時は比較的簡単ですが、過去であり得ない事実を
言う時には少し混乱するかも知れませんが、上記の基本をおさえて
英文を多く見ている内に使い方は慣れて行きます。

英語の時制は距離感です。

 

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