今回は関係詞と疑問文についてお伝えしましょう。
関係詞というのは話し手が聞き手に対して強制的に疑問を与えて
それに自ら答えている状態です。
元々that以外は疑問詞で構成されているのもその理由からです。
疑問をそのまま相手に投げかけたらそれは疑問文になって、
疑問を自分で答えたらそれは関係詞となるだけです。
あまり難しく考えずに、関係詞というよりその区別なく、途中で
疑問詞が出てきたらいつでもその疑問詞の答えを伝えるだけです。
whenが途中で出てきたら⇒いつ?
This is the day when he was born.
(今日はその日だよ、いつ?彼が生まれた)
whereが途中で出てきたら⇒どこ?
This is the place where he was born.
(ここが場所だよ、どこ?彼が生まれた)
whatが途中で出てきたら⇒なに?
Please tell me what I should do.
(教えて私に、なに?私がすべき事)
whoが途中で出てきたら⇒誰?
He is the guy who wants to become a lawyer.
(彼がそいつだよ、だれ?弁護士になりたいという)
whyが途中で出てきたら⇒なぜ?
Let me know the reason why you’ve done this to me.
(教えてよ理由を、なぜ?君がこれを僕にしたのか)
whichが途中で出てきたら⇒どれ?
I ate an apple which my mom bought yesterday.
(私は食べたリンゴを、どれ?ママが昨日買ってきた)
howが途中で出てきたら⇒どのように?どれぐらい?
Do you know how he loves you?
(知ってるの?どれぐらい?彼があなたを愛しているか)
一方で今まで出てきたwhichやwhyなどが文章の先頭に出て来て、
全て相手に投げかけるものは疑問文です。
EX:Which do you want to drink, coffee or tea?
ちなみに疑問文は現在ならdoやdoes, 過去ならdidなどを
使ってそれらを先頭に持ってきて作られます。
Be動詞と呼ばれるisやareなども先頭に持ってきて作られます。
疑問文というのは話し手が普通の文章を言う時よりも感情が
揺れている(聞きたい!)状態なので通常の形を取らずに
doやdidあるいはisやare、will、shouldなどが前に出て来ます。
これが疑問文ではなく、否定するような言葉が前に出てくる
ケースもありますが、それも一種の感情が揺れている
(その言葉を強調して言いたい!)為に起こる出来事です。
英文を見ていて何か変な形だな・・・疑問文でもなさそうだし・・・
というものは大抵、何らかの言葉を強調したい為にその言葉が先頭
に飛び出して疑問文のような形を取っています(倒置法なんて呼ばれます)。
文型ごとに少し例を出してみましょう。
1:単なる動作パターン
主人公+動作⇒SV(動作パターン:SがVするだけ)
He runs.(彼はただ走るだけ)
Does he run? (doesを前に持ってきて聞きたい!感情が揺れている)
Never does he run !
(彼が走るわけないだろ!とneverを強く言いたい!
感情が揺れている為に前に出てきている)
2:説明パターン
主人公+動作+説明語句⇒SVC(説明パターン:Sの説明をCがしている)
He is handsome.(彼はハンサムであるという説明)
Is he handsome? (isを前に持ってきて聞きたい!感情が揺れている)
So am I.(僕もハンサムだよという僕も(so)を強調したい為に
感情が揺れて前に出てきている)
3:力パターン
主人公+動作+動作の対象⇒SVO(力パターン:SがVの力を
直接Oに及ぼしている 英文の多くはこのパターン)He bought a ring.(彼がboughtの力を直接a ringに及ぼしている)
Did he buy a ring? (didを前に持ってきて聞きたい!感情が揺れている)
Never did he buy a ring !(指輪買ったわけないだろ!とneverを強く言いたい感情が揺れている為に前に出てきている)
What did he buy? (a ringの情報が無いからwhatとdidを前に持ってきて聞きたい!感情が揺れている)
4:手渡しパターン
主人公+動作+人+物⇒SVOO(手渡しパターン:SがVの力をOに
加えて次のOを手渡すパターン)He gave her a ring.(彼がgaveの力でherにOを手渡す)
Did he give her a ring?(didを前に持ってきて聞きたい!感情が揺れている)
Why did he give her a ring? (whyとdidを前に持ってきて動作の理由を聞きたい!感情が揺れている)
少し倒置法の例も出しましたが、関係詞は疑問に自ら答える、
疑問詞は疑問を相手に投げかける。
疑問に自ら答えるか相手に投げかけるかの違いはありますが、
関係詞と疑問詞は本質的には同じです。