今回は英文法に出てくる現在完了についてお伝えします。
現在完了とはhave +過去分詞(PP)で表されます。
例えばこのような文章です。
I have lived in Tokyo.
ちなみに現在完了で疑問文を作る時はhaveが前に
飛び出します。
Have you lived in Tokyo?
この時、have lived(過去分詞)という形を使って
現在完了という表現をしています。
なぜ現在完了という表現を使うのでしょうか?
現在完了は過去から現在のつながりを感情で表現したい時に使います。
普通に東京に住んでいるなら
I live in Tokyo.で事足りる訳です。
そこにあえてhave livedと現在完了形を使うことで
東京に過去から現在までずっと住んでいる、
あるいは文脈によっては東京に住んでいた事が
あるという表現をしたい訳です。
過去に意識は向けつつも常に現在の様子を語る。
それが現在完了形です。
テストで現在完了形はhave +過去分詞(PP)だからと
数式のように覚えていてもテストの虫食い問題では良い点が
取れるかも知れませんが、
英会話などで相手が現在完了で表現してきた時、
自分が現在完了で表現したい時などに言葉が出てきません。
しっかりと
I live in Tokyo.
I have lived in Tokyo.
の感情的な違いを理解してなぜ現在完了で表現するのか?
という部分までわからないと使えるようにはなりません。
それでは上記の前提を踏まえて例文を出しながら
ポイント解説しましょう。
<現在完了形の普通文>
I have lost my watch.
「私は時計を失くした」
→過去に時計を失った状態を今も引きずっています。
シンプルにI lost my watch.よりも時計はずっと見つかっていない
という過去から現在のつながりを伝えたい感情が出ています。
<現在完了形の疑問文>
Have you ever visited Tokyo? Yes, I have
「東京行った事ある?はい、あります。」
→前述したように現在完了形の疑問文はhaveが前に出して作ります。
質問者は過去から現在にかけて東京に行ったことがある?という
時間の流れを踏まえて聞いています。シンプルにDid you visit Tokyo?だと過去の1時点のみをイメージします。
よってDid you visit Tokyo yesterday?のようにyesterdayなどの
副詞が補足されるともっと丁寧です。逆に言えば現在完了形で過去の1時点を聞くのは変ですね。
Have you ever visited Tokyo yesterday?のような感じです。
せっかく過去から現在の流れを感情で表現したいのに一時的なyesterday
という副詞はおかしい感じがします。
<現在完了形の否定文>
He hasn’t eaten breakfast yet.
「彼はまだ朝食食べてない」
→現在完了を否定で使う時はhaveにnotを加えます。
heやsheなど3人称単数が主語の時はhasを使います。hasn’tはhas notの短縮形です。例文では彼が起きてから現在まで
朝食を食べていないという時の流れも含めた事実を表現しています。
以上です。
現在完了形は実際の英語シーンで良く使われます。
それだけ人は過去から現在の繋がりを意識しているとも言えます。
杓子定規にhave +過去分詞(pp)という覚え方だけではなく、
その先にある使う目的まで理解して行きましょう。
そうして意味実感を捉えながら音読すれば現在完了形に限らず
あらゆる文法項目が実践で使えるレベルまで昇華して行きます。