今回は英文法に出てくる受動態についてお伝えします。
受動態とは「be動詞+過去分詞」で表されます。
前回お伝えした分詞の中に出てきた過去分詞です。
過去分詞は規則的に動詞の原形にedを付けるタイプや
不規則に変化するものがあるという説明をしました。
今回はその過去分詞とbe動詞を使って受動態という型に
ついてお伝えします。
だからと言っていつものように数式のように覚えるのではなく、
今回もなぜ受動態を使うのか?という目的をしっかり理解しましょう。
受動態を使う目的は受け身の動作を表現したいからです。
受け身の動作の反対に能動的な動作があります。世の中には能動的な動作だけが存在しているわけではなく、
思わず受けてしまった行為など受け身な動作もたくさん存在します。そんな受け身な動作を表現したい時に受動態という型を使って感情を
伝えるのが目的です。一般的には「〜される」と訳されるタイプです。
例えば
They built this bridge five years ago.
のようにThey(彼ら)目線では能動的な行動(建てる)を表現できます。
しかしthis bridge(この橋)目線になると建てられたという
受け身な動作となります。この橋が意志を持って自ら建った訳ではないですね。
それを表現したい時に
This bridge was built five years ago.
のようにwas builtというbe動詞(was)+過去分詞(built)の
受動態という型を使って受け身な動作を表現します。
この橋のように生き物だけでなく、人間だって自らの意志で
能動的な行動ばかりしませんよね。
例えば怪我です。
I was injured in the accident.
(事故で怪我した)
怪我は自らの意志で行う動作ではないですね。受け身の動作です。
また上記で基本的に受動態は「〜される」と訳しましたが、
「私は事故で怪我された」というニュアンスが気持ち悪ければ
怪我したと解釈してもOKです。
もっと言えばあまり「〜された」とか訳す必要もありません。
前回お伝えした分詞の所でその使う目的をお伝えしました。
分詞には形容詞的な役割を果たしたい時に使う目的がありましたね。
形容詞って名詞を修飾して彩りを与える品詞です。
「綺麗な花」花という名詞に彩りを与えている
綺麗なという形容詞が存在します。
過去分詞についても同様です。受動態という型を使って主語という
名詞に彩りを与えていると解釈しても良いでしょう。
受動態は基本的にSVCの型とみなせば例えば、
The letter is written in English.
でis writtenを丸ごと動詞ととらえる人も多いと思いますが、
そこをあえて分解して、
The letter(S)is (V)written(C)in English(修飾語句)
のようなイメージです。
つまりThe letter=writtenという図式で
その手紙(The letter)は書かれている(written)状態(be)である
という事です。
元々be動詞に訳はありません。「be以下に存在している状態」
表す以外の目的はありません。
よって受動態もSVCと同様に捉えれば、
受け身の意味が何であれ(〜される、する)その受け身動作の
状態に主語が存在していると解釈できます。
だからあえて日本語訳にする事も無いのです。
それから受動態の後に前置詞と名詞がセットになるケースがあります。
The street was covered with snow.
(道路が雪で覆われている)
このwith snowのように過去分詞の後に続く前置詞は
動詞によって様々パターンはありますが、以前にお伝えした
前置詞のコアを理解していればあまり外す事はありません。
仮に上記文章を
The street was covered by snow.
のようにbyを使ってしまったとしてもテストではバツかも
知れませんが実際の英語・英会話シーンでは通じます。
もちろん熟語として覚えられるのものは覚えてしまった方が
良いですがどうしても悩む時は前置詞のコアを中心にあなたが
そう思った前置詞ならそれが正解です。
東京を狭い土地として点と捉えているならat Tokyo
でしょうし広い土地として捉えているならin Tokyo
のように主観によっても変わりますので。
以上、今回は受動態についてお伝えしましたが、
いつも通りその目的を考え、その目的に沿って音読して
「感じる」事で初めてテストではなく活きた使える
英文法に昇華していきます。
実践していきましょう!