英文の意訳はやめなさい!

本日は、英文の意訳についてお伝えします。

以前にこちらの記事で英文和訳の弊害についてお伝えしました。
英文和訳の弊害

英文和訳の中でも最悪なのが英文の意訳です。
英文の意訳とは英語を綺麗な日本語に訳す事ですね。

今でも学校で取り入れられているこの方法は
英語や英会話をマスターしていく過程で我々に
大きな弊害をもたらしています。

冷静に考えれば当たり前ですが、
文法のルールが真逆と言っても良い2つの言語を
同じように訳していくのは無理があります。

通訳になりたいなら別ですが、
通訳でも英文意訳をこなすためにハードな
トレーニングを積んでいます。

英文の意訳は国語の範囲です。英語ではありません。

私が指導している中で本当に感じるのは皆さん
英文意訳が上手だという事です。

もう無意識に後ろから前に訳しているんですね。
これではいつまで経っても英語を前から捉える事ができません。

ただし英文の意訳を使えるとすれば短文暗唱など
文章全体を丸ごと暗記して詰め込んでいくならOKです。

これであれば文法構造から意訳する余地はなく
文章全体で意味を覚えてしまっているので対応は可能でしょう。

短文暗唱は背景などもしっかり理解していないと
特に英会話という瞬発力が必要とされ様々なシーンで
臨機応変な対応がスピーキングでもリスニングでも要求
される場合は難しいのも現実です。

そこで前回、英文意訳を止める為に非常に簡単な洋書を
前から(左から)どんどん捉えて行く事をお伝えしました。

本日はそれに加えて、チャンクで捉えて行く
という方法を
お伝えします。

まずチャンクとは

「人間が一度に処理できる情報の単位」です。

それは7+-2という単位です。

ですから言語でも数字でも5つ~9つの単位で
人間は一度に情報処理ができるという事です。

逆に言いますと、これをこえる単位は情報処理ができない
という事になります(もちろん記憶の達人などの例外はいますが)。

電話番号は大体10ケタあるいは携帯番号
だと11ケタの数字ですよね。

これはチャンクという概念からしますと、
一度に情報処理できる単位をこえています。

なので表記する時は03-3452-・・のように途中で
ハイフンなどを入れ、相手に伝える時は区切って3つか
4つの数字に分けて情報処理をしやすくしていますね。

聞く時も同様です。

このチャンク単位に収まるレベルで電話番号
を聞いていると思います。

英語もこれと非常に似ています。

そしてこのチャンクで英語を捉えていくという
意識を初心者になればなるほど持っていないという事
が指導を通して分かりました。

その大きな原因は英文意訳をする為に、
英文がとりあえず終了するまで待っている状態です。

英語の大原則は「結論・修飾」の繰り返しです。

つまり、特に英会話では最初からセンテンスを全て
決めて話しているわけではなく、追加という形で行われて
いるケースがほとんどです。

この追加にあたる部分がチャンクでもあるわけです。
例えば以下の例文をご覧下さい。

I know your students are very important to you,
but you shouldn’t be so close to them
because people may get the wrong idea about you.

これは合計で26文字の英単語(shouldn’tを1語とみなしています)
から成り立っている文章です。

特段難しい単語は無いと思います。

また構造上もそれ程難しい構造が使われて
いる
わけではありません。

これを見た時、聞いた時、話す時、書く時
を想像してみて下さい。

どのようなアプローチをしていくでしょうか?

人によって多少の違いはありますが、
以下のようにチャンク分けされるはずです。

I know(2文字)
分かってるよ。

your students are very important to you,(7文字)
生徒達が大切なのは、君にとって。

but you shouldn’t be so close to them(8文字)
でもべきじゃないよ。そんな近い関係に彼らと。

because people may get the wrong idea about you.(9文字)
だって人はgetするかもよ。誤解を、君に関して。

このような分け方になりそれらは全て
チャンク
単位に収まります。

場合によっては最初のI knowから2つ目のto you.
までをまとめてチャンクとするケースもあります。
(これでも合計9文字なので)

また日本語訳が変なのはあえてチャンクを意識して書いています
(あえて日本語訳をするなら意訳ではなくこのような
訳し方をする頭になる必要があります)。

ほとんどの英文はこのチャンク単位で区切る事が可能です。
試しに、何かの英文を見てみて下さい。

そしてこの文章は例えば背景には男性が恋人(女性教師)
に対して普段から恋人が生徒と仲良くしている事に
嫉妬していて言い放ったとします。

この男性はI know.だけで完結しても良いのです。

しかしそれで完結したら、相手の女性は当然、I know what?
となりますし、何か自分だけ分かっているような男で
嫌な奴ですよね。

そこでbut~themまでの文に続きます。
更にその理由をbecause~youまでと述べています。

意識するしないに関わらず、全てI knowで終わっても
良い文章に追加、追加されているだけです。

そして話す時は特にこのチャンクごとに滑らかさ
を意識する必要があります。

I knowからbecause以下までを一気に滑らかに話せるよりも、
チャンクごとに滑らかさを意識してチャンクとチャンクの
間は一呼吸おいても構いません。

ネイティブはこのチャンクとチャンクの間が短いので、
まるでI knowからbecause以下まで一気に話している
ような気
になりますが、

その場合は表現などが安易なケースであり微妙
な呼吸の間が必ずあります。
(教材用に作られたCDとかは台本を読みあげているので別です)

更にこの間に会話中良く使われる言葉が、
you know, well, I meanなどですね。

これらの言葉を多用するのは良くないという指摘
をしている先生もいらっしゃいますが、

実際にネイティブはyou knowやwellの応酬です。

私は次に追加するチャンクを出す為に、
あるいは一呼吸おくためにも使って良いと思います。

ただ特にwellなどは中々慣れないと使いずらいので
普段から練習してチャンクの間にwellと口ずさむ訓練が必要です。

そして意味を捉える時もチャンクごとに捉えて
いく必要があります。

というよりもその方が楽です。

初めから全ての言葉を理解しようとせずに、
チャンクごとに意味を捉えていきます。

これは仮に関係代名詞などと呼ばれるような、チャンクの
追加要素には欠かせないものが出てきてもです。

例えば、

I know the guy who likes you.

このwhoがいわゆる関係代名詞と呼ばれるものです。

この文章も合計7文字ですからチャンク単位に入るので
本来は一度に情報処理できる文章なはずです。

ただし慣れる為にあえて、

I know the guy

who likes you

というチャンクに分けて意味を捉えてみて下さい。

日本語訳でこの文章のチャンクのイメージを伝えると、

「俺知ってる、そいつ」

ここで間があり、

「好きな君を」

というイメージです。

もちろんこの文章を実際に話すイメージで
練習する時でも同様です。

全体で7文字なので一気に話しても良いのですが、
あえて、I know the guyで少し間をおいて、

その情報に追加するイメージを持ちながら、
who likes you.と言って下さい。

その間にwellとつぶやいてもいいですね。

I know the guy, well, who likes you.

このチャンクとチャンクの間であく少しの間ですが、
この時、文章を追加していく意識を持って話す練習を
するだけでも本当に変わってきます。

例えば I know the guy.で終わっても良いのです。

でもそこにwho likes you.という情報を追加
するイメージで間を使うという事です。

こうすると例え練習でも発話実感
(実際に話している感覚)を得られやすくなります。

ちなみに発話実感の無い音読は無意味なので気をつけましょう。

そして慣れてきたら、I know the guy who likes you.
と一気に話してみて下さい。

ただ当然ですが、これはチャンク単位に収まるから
一気に話して下さいと言っています。

我々はネイティブじゃないんです。

ネイティブのように長い文章をスラスラ
言えなく
たって構いません。

チャンク単位で途切れ途切れになりながら、
相手に伝えたって全く問題ありません。

私だってそんな感じです。

ただし、チャンク単位は滑らかさが無いとネイティブ
は聞き取りにくくなりますので、

チャンク単位に収まる文章はせめて
スラスラ言えるようにしましょう。

英文を文字情報として使う時はライティング
とリーディングです。

英文を音情報として使う時はスピーキングとリスニングです。

いつもお伝えしていますが、
前者は左から右に流れる事が大原則です。
後者は前から後ろに流れる事が大原則です。

この大原則を体得していくには追加、追加のチャンク
意識がとても大切になります。

短文暗唱などで実践する以外は間違っても文章全体
を綺麗に意訳するような
意識は持たないように
注意しましょう!

 

 

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