本日は、英語の主語が消える?と題してお送りします。
英語の文語ではあまり見られませんが、
英会話では文章を構成している大切な要素が
消えてしまったりすることがあります。
本来あるべき語句が省略されている状態です。
それによってこれは英文法を理解している人
が良く陥るのですが、消えている、
省略されている事を知らずに・・・
「何でこんな言い回しになるの?」
「自分のリスニング力がダメだ・・・」
と悲観してしまうケースがあるのです。
実際に省略されているから、聞き取りようがないの
ですが、省略されている事を知らないので、
自分のリスニング力を疑ったりします。
「どうしても聞き取れない・・・」
当たり前です。
省略されているのですから。
そんな省略されているケースとして
今日は英語では最も大切だと言っても過言ではない
「主人公(主語)」が省略されているパターンを
お知らせします。
日本語では主人公(主語)が省略されるケースは
とても多いので違和感はありませんが、
英語では基本的に主人公(主語)の存在は欠かせません。
EX:昨日あそこ行った?
EX:Did you go there yesterday?
しかし英会話ではこのとても大切な「主人公(主語)」が
省略されるケースも実は多くあるのです。
例えば、誰でも知っているこの文章ですね。
Thank you.
これは、本来
I thank you.
ですね。
Iという主人公が消えているパターンです。
このパターンで多いのが、wonder、think、guess、
suppose、believeといった思考とか判断を表す動詞の
時に起きやすいと覚えておいて下さい。
例えば、
Wonder who gave it to you.
「誰がそれをあなたにあげたのかwonderだよ」
という意味で決して命令文ではありません。
このように本来あるべき「I」という主人公が削られて
いる為に命令文と勘違いしてしまうケースがあるのです。
海外ドラマなんかで前後の文脈が分からない
時は誤解してしまいます。
他にもGotta go!(I’ve got to go 行かねば!)
なんかも良く言われる言葉ですが、完全に主人公である
自分自身(I)が省略される事がほとんどです。
他にも、
Time to move.(It is time to move)
(時は来た!)Doesn’t mean you were wrong.
(It doesn’t mean you were wrong)
(君が悪かったという意味じゃない)Mind if I ask you a question?
(Do you mind if I ask you a question?)
(聞いてもいいかい?)Interested in soccer?
(Are you interested in soccer?)
(サッカー興味ある?)
このように省略されているケースを聞いた事が
あるのでは無いでしょうか?
文語の英語ではあまり見られませんが、
口語つまり英会話のシーンでは結構存在しています。
この全ての本質は
「話し手が誤解の懸念がないと判断した
場合に省略が起こる」
という事です。
ですから、リスニングをしている時に主人公が抜け落ちている
のはあなたのリスニング力が悪いのでも英文法の知識が
おかしいのでもなく、
単純に省略されるケースがあるという
事を忘れないで下さい。