本日はhereとthereでこんな間違いをしていませんか?
という内容をお届けします。
以前に私が英語指導している時にhereとthereの
勘違いしている方々が良くいらっしゃいました。
まずは以下の文章を読んでみて下さい。
Here is cold!(ここは寒い)
I like here!(ここが好き)
There is beautiful!(そこは美しい)
この英文を読んでどのように感じたでしょうか?
hereやthereをこのように使っては
いないでしょうか?
この英文を見て、あるいは音読して何か
違和感を抱いた方は正解です。
特に違和感も抱かず普通だと感じた場合
はここで是非、覚えて下さい。
hereもthereも、そもそもappleなどのような
名詞ではないので文の主語にはなり得ません。
hereもthereもその意味の中身には a place(場所)
あるいはthe place(特定されている場所)が
含まれているのです。
だから誤解されるケースがあるとは思いますが、
hereとthereはその場所という意味と、
更に場所にとってどうしても必要な要素も
セットでくっついています。
それは方向性を判断する(toなど)または中か外か
を判断する(inなど)あるいはピンポイントで
特定する(atなど)ようないわゆる前置詞と
呼ばれるものがセットになっています。
here/there=to a/the place, in a/the place, at a/the place
等々
そして例えばplaceをshopに例えて考えてみますと
冒頭にお伝えした文章は以下のようになります。
To the shop is cold!(お店へ寒い?)
I like in the shop!(そのお店の中で好き?)
At the shop is beautiful!(お店で美しい?)
冒頭の文章はこのように言っているのと同じことになります。
この文章ならば実際に言う人はほとんどいないでしょう。
しかし、冒頭にあげたhere/thereを
使った文章は実際に言っている人がいます。
ちなみにhere/thereを使って冒頭に挙げた
内容を伝えたい場合は、
It is cold here!
I like this place!
It is beautiful there!
です。
1番目と3番目の文章は主語がどうでもいいなら
Itで代用しておけばOKです。
天気や時間や距離なんかを表したい時にも
主語を何にするか分からないからitを
使うケースと同じです。
ただし、
Here/There is a pen.
という文章があります。
これは正しいのです。ややこしいですね。
これはですね、ここあるいはそこにPenがあるという
まさに場所を強調したい時だけに起きるケースです。
その場合は強調したい気持ちが強すぎて
普段のルール以外の語順が起きてしまいます。
これも本来は、
A pen is here.あるいはA pen is there.
が正しい語順です。
強調するなどの理由から語順が変わるケースもありますが、
基本はhereもthereもそれ自体単独で主語にすることは
できませんので気をつけて下さい。
【まとめ】
hereとthereが基本的に主人公になる事はない。
here/there=to a/the place, in a/the place, at a/the place